甘ったれ
22歳、大学生となれば多くは来年から社会人だろう。わたしは目指している分野の関係で今まさに就活真っ盛りである。いや、すこし遅めかな。
不足していると盛んに言われている例の職業。具体的には言わないけど。
不足してる、のどから手が出るほど欲しい!
みんながそう思ってるんだと思ってた。そりゃそう思ってるところもあるし、その方が多いかもしれない。でもみんなじゃなかった。
えっ目指しているんですか?
たくさんあるうちからわざわざ弊社を!まあまあそれは有難い、、!
さすがに大げさだけど、でもそれくらいでもおかしくはないと思っていた。
だけど今日、電話した相手、「あー今年の採用は14日までの応募で締め切ってるんですけど、それでもいいですか?」だって。
余裕あるんじゃん!そう思ってしまった。なんなら学生側が選ぶ立場だし、と思っていたのにがっつり選ばれる立場にいる、と自覚した。
甘くないな、そんなに甘くないよね。忘れてたや、甘くないこと。
こっちが選ばなければ絶対に採用はある。いや今のご時世どこもそうかもしれないけれど。でも、中でも特にそういう分野であることは間違いない。
しかしどこでもいいって訳にはいかないし、条件のいいところ、わたしの理想に近いところ、なんて選んでいくと道も険しくなるわけだ。
「いや別にまだ応募できるんでしょ?締め切られたわけでもあるまいし。」
ええ、ええ分かってます。分かったうえで甘くないなーと思ってしまう。
だって甘ったれだから。ぜひ来て!って言われたい。さあさあって招かれたい。
でもそんなに甘くはなかったな。
前に友達に「わたし、怖い大人きらいなんだよね。」って言った。
そしたら友達は、「えーそんなんで来年から大丈夫なの笑」って言った。
わたしは思いました、
いや大丈夫だわ!ただきらいなだけで逃げ出しはしない強さはあるもん!
自分の弱さとか甘さを出して、それが生きていくうえで幼稚だったりすると「そんなんで大丈夫?」っていう目を向けられる。よくある。特に大学生、よくある。
社会人がよくそういう目をする。
社会人ってそんなにオールオーケーじゃないでしょうに。初めて会う人とか大きな仕事とかに対して、うわ~って思う時もきっとあるでしょうに。その割に大学生には「そんなんじゃ社会人やってけないぜ」みたいなこと言う。
たしかに甘くて弱いところもあります。
でもそれとは別に、その弱さのせいでダメダメになっちゃわない強さもあるよ、と思う。へこたれない強さもちゃんとあるよ。
もちろんそれはいつもじゃないし、その弱さのおかげでダメダメになることもありますけど、でもべつに大丈夫だよ。まったくもって大丈夫。そう思う。
わたしのなかのひとつの甘さを指して、この先の未来まで占わないでほしい。
でも甘ったれだよね、分かる、それはそう。
そして社会人もいろいろ大変なんでしょう、分かります。
甘ったれ、就活がんばる。良いところに行く。自分との約束。
今夜はキムチ鍋です。
冷たい雨によく合いそう。